お知らせ

2023.04.24ゼミ

学部ゼミで親睦ワークを行いました。

2週目の学部ゼミでは、親睦ワークとしていくつかのマインドフルネス、瞑想関連の実践を行いました。いずれも沈思黙考するような瞑想ではなく、身体を使ったり他の人とコミュニケーションを取ったりしながら行うワークです。


1つ目は「倍音声明(オーバートーン・チャンティング)」という実践です。これは、皆で輪になって、母音を「ウ→オ→ア→エ→イ」の順で、約1分ごとに鐘の音で切り替えながら発声していくというものです。元はチベット密教の行法のひとつで、現地では洞窟の中で実践されたりするようです。声を出し続けているので雑念が入りにくく、互いの声によるヴァイブレーションを通して、瞑想的な体験がしやすくなります。また、方法がとてもシンプルなので、初めて説明を聞いても十分に行うことができるという利点もあります。授業としては、もちろん宗教的な文脈とは関係なく行っています。


感想は人それぞれだと思いますが、高いリラックス効果を感じた、半分寝てしまった、神秘的な雰囲気を感じた、などが多いようです。音楽サークルのメンバーと一緒にやるのにちょうど良い、と考えてくれた人もいたようです。

2つ目は「マインドフル・リスニング」で、これは傾聴ワークの一種ということもできます。2人組か3人組になって、2分ごとに話し手と聞き手の役割を交代しながらセッションを続けていきます。話す話題は、最近の印象的なできごと、今ここで心に浮かんできたことなど、比較的自由です。聞き手が、相手の話に評価、判断を加えず、受容的な態度で聞くことがポイントです。


マインドフル・リスニングは、相互にあまり話したことがないメンバー同士のアイスブレイキングとしてもかなり効果的のようです。実際、職場のコミュニケーション改善などにも取り入れられているようです。


今週は、親睦ワークということで、リサーチフェローとして滞在されているFrancesco Saldariniさんも参加してくれました。そのため今回に限り、私は基本すべて英語で話してゼミを行いました。会話もすべて英語でとなると中々大変だと思いますが、少なくとも英語の話を聞き取ることについては十分ついてきてくれたと思います。こうした方式が可能と分かったのも、この日の収穫のひとつだったと思います。