彭 彦蕊(国際教養学部4年生)

Peng Yanrui

プロフィール・研究紹介

 仏教に由来する「慈悲の瞑想」が、人々の心身の健康や対人関係、そして教育の分野にどのように応用できるのかに強い関心を持っています。
 近年、マインドフルネスは臨床医学やビジネス分野を中心に広く認知され、その効果が注目されています。しかしその一方で、マインドフルネスが次第に「単なる注意力のトレーニング」として形式的に取り入れられ、本来の東洋哲学や仏教的背景が軽視されているのではないかという懸念の声も上がっています。

 私自身も、技法としてのマインドフルネスのみを切り取って実践することが、果たして「本来のマインドフルネス」と言えるのかという疑問を持っています。そうした問題意識から、私は仏教の根本的な教え、特に「慈・悲・喜・捨」の四無量心や、スピリチュアリティの育成に焦点を当てた、いわゆる「第二世代マインドフルネス」に深い関心を寄せるようになりました。

 中阿含経によれば、仏陀は若い比丘たちに四無量心の修習を教え、それによって彼らは心身の苦しみから解放され、安心と力強さ、そして喜びに満ちた状態で、清らかな修行の道を一生涯歩むことができると説かれています。

    このように、仏教の教えを豊かに含み、近年再び注目を集めている「慈悲の瞑想」が、どのように人々に安心感や力強さ、喜びをもたらし、心と身体の苦しみからの解放を促すのかに、私は強い関心を抱いています。今後は、その効果と可能性について、学術的に深く探究していきたいと考えています。