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ゼミ2025.04.25

ゼミでマインドフルネスの親睦ワークを行いました。

第2回のゼミが2025年度の対面で行う初回ということで、アイスブレイキングを兼ねていくつかのマインドフルネスワークを行いました。内容としては例年行っているものと同様ですが、メンバーはその都度入れ替わっているので、常に新しい体験をすることができます。


一つ目は名付けて「りんごジュース・エクササイズ」で、これはうつ病の再発防止プログラムである「マインドフルネス認知療法 (MBCT)」のなかで「レーズン・エクササイズ」として紹介されている実践の応用です。日常的な食べ物や飲み物でも、初めての体験として好奇心を持って気づきを向けることで、心身の健康に資する瞑想的な体験になることを教えています。

ここでは、「奇跡のりんご」で知られる木村秋則氏に指導を受けた夏堀務先生が、青森の農園で無施肥料・低農薬で栽培されている自然栽培のりんごによる「りんご果汁」をワークに取り入れました。植物の持つ生命エネルギーを活かし、想いを込めて育てられたりんごは、瞑想的なワークとの相性も非常に良いといえるでしょう。特有の濃密な酸味や甘み、香りなどを体験し、各自の印象を言葉にしてくれていました。


二つ目は「マインドフル・リスニング」で、マインドフルネスに基づく傾聴のワークともいえる実践です。2人組 (または3人組) を作ってもらい、2分間づつのように時間を区切って、最近の出来事などのテーマに基づいて「話し手」「聞き手」の役割を交代していきます。このワークのポイントは、相手の話の内容を評価・判断せずにそのまま受容的に聴くという意識を持つことです。普段はあまり体系的に行うことのない話し方なので、やってみた感想としては、いつもと違ってやりにくかったといった声もよく聞かれます。しかしながら、第三者的には、実践を行う前後で会話がよく弾むようになっている印象のことが多く、アイスブレイキングとしてよく機能していることがうかがえます。


「雑談」をわざわざエクササイズとしてやっている、ともいえるワークですが、少しいつもと設定や意識を変えてみた話し方をするだけで、コミュニケーションに変化が出てくるのはとても面白いことのように思います。

この記事を書いた人
宮田 裕光
Hiromitsu Miyata

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