ブログ

ゼミ2023.05.29

長谷川智先生に学部ゼミでボディワーク実習をしていただきました。

今回の心身論ゼミでは、招聘講師の長谷川智先生にボディワーク実習をしていただきました。長谷川先生は、山伏として修験道の修行を続けられるとともに、一橋大学や上智大学の非常勤講師として、東洋的な身体教育や瞑想の指導もされています。


この日は、法螺貝の演奏に始まり、修行についての映像を視聴した後、2人組になってさまざまな身体的ワークを体験しました。身体から心への影響、心から身体への影響など、多くのことを実際に体感することができました。

たとえば、滝行の時と同じ印を組んで丹田に気を集中させると、目の前で相手に手指をいきなりぱっと開かれても、動じずにいることができます。また、「さわやか」とイメージする、「相手を受け容れる」気持ちを持つなど、心のあり方をその場で変えるだけで、相手への技の伝わり方が格段に良くなるといったことが体験できます。


力を抜くことや思いを変えることでより技が効くといた、日本古来の身体技法に通底する考え方は、各種のパフォーマンスや楽器の演奏など、多くの分野にも応用可能です。長谷川先生はそうした各分野の指導もされているそうです。


春学期の普段のゼミは、心理学の基礎的な知識などの座学を中心に行っていますが、この日は全く違ってとても盛り上がっていました。やはり自分(たち)の身体を使って、相手への技の効き方などを実感できると、初めて体験してもとても面白く感じられますね。


野球、サッカー、ダンスなどの活動をしているゼミ生の人の中には、個人的に身体の調整方法などを指導してもらえた人もいたようです。対面授業でないとできない、貴重な機会になったと思います。

この記事を書いた人
宮田 裕光
Hiromitsu Miyata

最新ブログ