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研究室2023.10.24

夏堀農園の自然栽培りんごを研究室で試食しました。

夏堀務先生は、私が学生時代からNBS日本速読教育連盟で速読を習っていた先生の一人です。近年は、青森県で夏堀農園を始められ、完全無肥料、低農薬のりんご栽培をされています。


肥料をやらずにりんごを育てるという自然栽培のアイデアは、かつては常識外とされていたようですが、木村秋則氏が「奇跡のりんご」と呼ばれる無肥料栽培に成功してから、その方法が徐々に伝えられるようになりました。夏堀先生は、木村氏の指導も直接受けて、害虫が拡散しない程度の最低限の農薬だけで毎年りんごを栽培されています。


無肥料で育ったりんごは、一般的な市場のりんごよりも小ぶりだったりしますが、芯が小さく味が濃く詰まっており、切った断面から劣化するのが遅く、長持ちする取った特徴があります。遅い時期に収穫される「ふじ」などは、春先まで十分食べられます。いわば、断食させることで飽食の状態よりも優れた果実を生むという、人間の食と健康のあり方にも通じる考えができそうです。これも、広い意味での東洋的心身論に他なりません。


2023年10月にも、紅玉やジョナゴールドなどのいくつかの品種ができたとのことで、発注して届けていただいたりんごを研究室のメンバーでいただきました。

りんごは通常は縦に切ることが多いですが、輪切りにするものも面白い方法だとのことで、実際にやってみました。ちょっと不思議な感じですが、確かに中央の芯がほとんど気にならず、皮も含めてほとんど全部を食べることができます。

食が心身におぼよす影響について考える、ひとつの良い契機ともなる機会だと思います。

この記事を書いた人
宮田 裕光
Hiromitsu Miyata

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