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受賞2023.12.17

修士課程2年生の魯彩恩さんのポスターが日本マインドフルネス学会第10回大会で優秀研究賞を受賞しました。

12月17日がマインドフルネス学会の大会の2日目でした。修士課程2年生の魯彩恩さんのポスターが、優秀研究賞を受賞しました。おめでとうございます!


近年の若者に多く見られる、無理なダイエットから拒食と過食(むちゃ食い)を繰り返す摂食障害の症状を念頭に、非臨床群の大学生を対象に介入を行った研究です。具体的には、禅宗などで食事前に唱えられる食前観である「五観の偈」や、呼吸を数える数息観を、2週間のあいだ毎食前に行ってもらい、食に対する気づきやむちゃ食い傾向の抑制に関する証拠が得られました。


「五観の偈」については、私が以前繰り返し参加していた3日間の坐禅断食プログラムで、断食空けの食事の際に唱えていたものです。研究の素材としてはあまり使われたことがなかったものの、偈文の書かれた用紙さえあれば、実践自体は比較的容易にできます。食に関する現代的な問題にマッチする研究に昇華できて、非常に良かったと思います。



魯 彩恩・宮田 裕光 (2023). 食前観と数息観の実践がマインドフルな食事とむちゃ食いにおよぼす効果──禅宗の「五観の偈」を用いた介入研究── 日本マインドフルネス学会第10回大会 一般研究 (ポスター) 発表 P-4 東京大学本郷キャンパス 法文一号館 2023年12月16─17日 (2023年12月16日発表) (査読あり)

この記事を書いた人
宮田 裕光
Hiromitsu Miyata

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