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アウトリーチ2023.12.23

音楽療法家の前田キヨ子氏のクリスマス音楽会に宮田裕光が参加しました。

昨年に続いて、音楽療法家の前田キヨ子先生が主催されているクリスマスの音楽会が、2023年12月23日に銀座ライオン7丁目店のホールで開かれました。同じ音楽仲間で30年以上にわたり活動を続けてこれらましたが、コロナで数年間の中断を余儀なくされたそうです。


今年で80歳を迎えられたヴァイオリニストの佐藤美代子氏が、ツィゴイネルワイゼンをピアノ伴奏で演奏されるなど、いまだ衰えない力強い音色を聞かせてくださいました。佐藤さんは、かつてヴァイオリニストとして世界最高峰の舞台で活躍されました。現在は記憶などの認知機能の低下も見られる中、音楽仲間の支えもあって、演奏活動や録音活動を続けられています。


前田先生の音楽のセッションは、即興性の高い音楽を活かされているのが特徴で、多くの出演者が突然役割を振られる流れになります。私もこの日は、リコーダーを持参して参加し、「We wish you a merry Christmas」「よろこびの歌」「思い出のアルバム」などの楽曲でメロディーラインを担当させていただきました。


また、夕方の部の交流会では、フランソワ・クープラン作曲の『恋のうぐいす』の独奏もさせていただきました。


音楽と身体性は密接に結びついており、特に管楽器の演奏はヨガなどの呼吸法とも大きく重なります。大音量の音楽で場を形作ってしまうほうが現代の主流ですが、よく耳をそばだてて聞かないと聞こえないような、小さくて素朴な音の良さに気づくこともまた重要です。銀座ライオンのホールは教会風の小さな会場で、ちょうどそうした室内楽に適していると思います。


こうした機会がまた、これまでにはなかった新しいものを生み出していくきっかけになればと思います。

この記事を書いた人
宮田 裕光
Hiromitsu Miyata

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